MySpaceとSkypeは、MySpaceのインスタントメッセージング(IM)サービスである「MySpaceIM」向けに、Skypeが音声チャットサービスを提供することを、米国時間10月17日に発表する予定だ。今回の提携に伴う金額的な条件は明らかにされていない。
この提携により、MySpaceのユーザーは、自分のプロフィールをSkypeのアカウントとリンクさせ、MySpaceIMやSkypeのクライアントソフトから、双方のサービスのユーザーに向けて音声チャット通話をかけられるようになる。とはいえ、もしもMySpaceでのプロフィール設定が「プライベートモード」になっていれば、友だちリストに載っていない人からの通話は受け付けられない。新サービスは、MySpaceがコミュニティーサイトを提供している20カ国で提供が予定される。
MySpaceとSkypeが共同で発表したリリースでは、新サービスでカバーする膨大なユーザー数が強調されており、「MySpaceの月間アクティブユーザー数は1億1000万人を超え、Skypeの登録ユーザー数も世界で2億2000万人に上っている。今回の提携サービスによって、インターネット上で最も人気のあるコミュニケーションプラットフォームの融合が実現し、音声で結ばれた世界最大のオンラインコミュニティーが形成されることになる」と述べられている。
とはいえ、MySpaceの1億1000万人のアクティブユーザーのうち、MySpaceIMのクライアントソフトをダウンロードしているのは2500万人に過ぎない。さらに、MySpaceとSkypeは共に、現在は絶頂期にあるわけではない。MySpaceは、現在もソーシャルネットワーキングの分野において、会員数やトラフィック量ではトップを走っているものの、急速に伸びてきているライバル企業のFacebookに、注目度ではトップの座を奪われてしまった。Skypeも、複数の批評家が、eBayとSkypeのミスマッチを指摘しているように、eBayにとっては満足できる結果を全くもたらしていない。
恐らく今回の提携は、17日にサンフランシスコで開催されるWeb 2.0 Summitでうわさされてきた「MySpaceの発表」なのではなかろうか。これは当初、Facebookが提供しているものに似通う、MySpaceのアプリケーション開発プラットフォームの発表になると考えられていたのだが、複数の信頼できる情報筋が、CNET News.comも含む多くのニュース媒体に対して、その発表はなされないと明らかにしだした。実際、ゴシップブログのValleywagの情報筋は、この発表が、MySpaceIMクライアントソフトに関連したものになるとまで示唆していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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