「MSN Messenger」や「AOL IM」「Yahoo Messenger」をターゲットにしたワームが過去にも出現したように、今度は「Skype IM」ユーザーをターゲットにしたワームが登場した。「Skipi.a」(Skypeでは「Ramex.a」と呼び、McAfeeでは「Pykspa.a」と呼ぶ)にPCが感染すると、ウイルスは感染したマシンのSkypeに登録されているコンタクトリスト上の別のユーザーにライブリンクを張ったメッセージを送信する。メッセージ内のJPEG画像へのリンクが、SCR拡張子の付いたファイルへのダウンロードリンクになっている。メッセージ受信者がこのリンクをクリックすると、ウイルスに感染する恐れがある。
このワームはコンピュータにインストールされると、セキュリティソフトウェアのアップデート機能を不能にするため、偽りのエントリを感染したコンピュータのHOSTSファイルに挿入する。このワームはまた、Skypeと連携可能なプログラムのリストにアプリーケーションを追加する可能性もある。さらに、インストールされるプログラムの1つには、感染したマシンから秘密情報を盗み取ろうとするものもある。
Skypeは、メッセージの中に含まれるリンクをクリックするときは、警戒するようユーザーに呼びかけている。大部分のアンチウイルスプログラムは間もなく、Skypeユーザーをこのウイルスの感染から防ぐことができるようになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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