Microsoftは米国時間9月25日、ニューヨークのタイムズスクエアにおいて、Massiveのゲーム内広告プラットフォームを披露した。
Microsoftの目的は、年次カンファレンス「Advertising Week」のためにニューヨークに集まった広告業界に対し、同社の動的なゲーム内広告が実際にどのように動作するかを紹介することであった。
43丁目の地上高くに映し出されたのは、アバター達が立ち止まってハリウッド映画「300」の予告編を見る様子を示したゲームシリーズからのクリップだった。Microsoftのゲーム機「Xbox」でプレイする野球ゲームの外野壁には、トヨタ自動車の広告も表示された。
Microsoft傘下のゲーム内広告マーケットプレイスMassiveを担当する北米およびアジア太平洋地区販売担当バイスプレジデントJay Sampson氏は、「広告が、実世界と同様に自然にゲームの中に現れ、ゲームと融合することを目的とする」と述べた。「これらの広告は動的でもある。したがって広告主は広告をいつでも更新したり変更したりすることができる」(Sampson氏)
2006年5月にMassiveを買収したMicrosoftは、ゲーム内にダイナミック広告を挿入するという分野においては主導的な立場にある。同市場には、Double Fusionという企業など多くの小規模企業が存在する。しかし、2007年に入ってAdScape Mediaを2300万ドルで買収したGoogleなど、他の大企業も同市場を狙っている。
アナリストらによると、現在のゲーム内広告市場の規模は、約5億1400万ドル。消費者調査団体Parks Associatesによると、広告主が自由に広告を変更できる動的なゲーム内ダイナミック広告は、米国において2012年までに6億7500万ドルの規模に達する見込みという。
Microsoftは、同社がゲーム内広告市場において早い段階から主導的な立場にあることを、同社の全体的な広告戦略に適合した戦略的なチャンスであるとみている。
MicrosoftのデジタルアドバタイジングソリューションのシニアディレクターであるMatthew Carr氏は、「ゲーム内広告のような新興メディアは、われわれの全体的な戦略における大きな要素である」と述べた。「この市場ではわれわれはすでに主導的な立場にある。そしてここには今後の成長の可能性が秘められていると考えている」(Carr氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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