楽天リサーチは9月21日、全国の20代から60代の会社員および公務員を対象に実施した、オンラインバンキングの利用状況に関するインターネット調査の結果を発表した。
調査によれば、オンラインバンキングの利用経験は、パソコンからの利用経験者が69.6%を占めるのに対し、携帯電話からの利用経験者は14.8%にとどまることが分かった。
オンラインバンキングの利用頻度について、「ほぼ毎日」または「週2〜3日」と回答した人をヘビーユーザー層、「週1日」または「月2〜3回」と回答した人をミディアムユーザー層、「月1回」または「それ以下」と回答した人をライトユーザー層に分類したところ、パソコンからの利用ではミディアムユーザー層(48.9%)、携帯電話からの利用ではライトユーザー層(48.6%)が約半数を占める結果となった。
また、ネットショッピングの利用頻度を同様に分類し、オンラインバンキング利用頻度との相関を見ると、パソコンからの利用では、ネットショッピングとバンキングの利用頻度のボリュームゾーンが合致した。一方、携帯電話からの利用では、ネットショッピングミディアムユーザー、ネットショッピングライトユーザー層ともに、バンキングライトユーザー層が最も多かった。
バンキングで利用するサービスについては、パソコン、携帯電話ともに、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(83.0%、80.6%)がトップ、次いで「振込・振替」(80.0%、60.4%)、「ネットショッピングなどの決済サービス」(49.1%、23.0%)となった。
パソコンからの利用と携帯電話からの利用で比較すると、「残高・入出金明細などの預貯金口座の情報照会」では利用率が拮抗しているものの、その他のほとんどの項目で、パソコンからの利用が携帯電話からの利用を上回った。
ネットショッピング利用頻度別にパソコンからのバンキング利用を見ると、ネットショッピングヘビーユーザー層では「ネットショッピングなどの決済サービス」(64.4%)に加え、「送金」(48.9%)や「外貨預金」(17.8%)においても全体と比較して10%以上高いという傾向が表れており、ネットショッピング以外のサービスにもオンラインバンキングを活用している様子がうかがえる。
パソコンや携帯電話からバンキングを利用する上で重視する点については、「24時間いつでも利用できる」(71.5%)、「利用手数料が安い」(59.9%)が突出して高く、次いで「セキュリティ対応が充実している」(37.3%)、「インターネットショッピング等で利用しやすい」(36.4%)と続く。
ネットショッピング利用頻度別に見ると、ネットショッピングヘビーユーザー層では「インターネットショッピング等で利用しやすい」(47.8%)のほか、「すでにその銀行にオフラインの取引口座がある」(28.4%)、「サポートがしっかりしている」(34.3%)が全体と比較して高く、利用頻度と同様の傾向が表れている。
オンラインバンキングのメリットについては、「24時間いつでも利用できる」(81.5%)、「家でゆっくり手続きができる」(66.7%)、「手数料が安い」(51.7%)という回答が多く、前述の重視点と同様、利用の際に時間や場所の制約がないことやコストが低いことが大きなメリットとして挙げられている。また、ネットショッピングヘビーユーザー層では、「簡単な操作で取引ができる」(47.8%)、「カスタマーサポートが充実している」(13.4%)も挙げられている。
一方、デメリットとしては「個人情報の管理が不安」(55.3%)、「システム障害が不安」(52.2%)、「ID・パスワードの管理が面倒」(41.0%)が多く挙げられており、システム面に関する項目が上位に挙がっている。
本調査は、8月18日、20代〜60代男女の楽天リサーチ登録モニターを対象に実施された。サンプル数は、性年代別に均等割付した各セル100サンプルの計1000人。
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