ネットレイティングスは5月28日、2007年4月度のインターネット利用動向に関する結果を発表した。
調査結果によると、4月に行われた統一地方選挙報道を積極的に展開したNHKのウェブサイトが、利用者数では10%増となる681万人、ページビュー(PV)では39%増の1億7758万と、大きく利用を伸ばしていることが分かった。
各民放キー局のウェブサイトは、春の改編に伴う番組関連コンテンツの変更により、前月から利用者数、PVともに大きく変動している。特にTBSは、キラーコンテンツであった「花より男子2」の放送終了に伴い、利用者数とPVが大幅に減少した。
一方、テレビ朝日は、視聴率が好調な人気番組「時効警察」や「仮面ライダー電王」関連コンテンツのアクセス増により、利用者とPVを伸ばしている。テレビ東京も「ポケットモンスター・ダイヤモンド&パール」など、得意のアニメ分野でのコンテンツを中心に、利用者とPVを伸ばした。
統一地方選挙に関連したコンテンツの利用状況では、「Yahoo!みんなの政治」と「市民メディア・インターネット新聞JANJAN」が大きく利用を伸ばした。それに対して、主要新聞系サイトは対前月と比較してほぼ横ばいの利用状況となった。2大政党の自由民主党、民主党の両ウェブサイトはともにランク外という結果が出ている。
NHKサイトの利用者数とPV増加は、主に開票速報へのアクセスによるもので、ネットでも選挙報道におけるNHKの強さを示す結果となった。また、Yahoo!みんなの政治やJANJANが、100万人を大きく越える訪問者を集めたことなどから、政策・政治家データベースや選挙コンテンツへのニーズが高いことが分かる。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「国政選挙となる夏の参議院選挙時には、いずれも4月を上回るアクセスが見込まれる」と予想している。
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