UPDATE Googleの幹部は米国時間4月18日、商品検索エンジン「Froogle」を「Google Product Search」という名称に改め、メインの検索サイトにあわせてシンプルなインターフェースを取り入れる意向を明らかにした。
Froogleがローンチしたのは2002年。ポータル企業の間では当時、特定の業界や分野を扱うバーティカルなサイトを設けることが流行していた。しかし、Froogleの人気は振るわず、Googleは2006年に同サイトへのリンクをメインページから削除している。
Google Product Searchも商品検索に特化したサイトになるが、Product Searchの検索結果は今後、通常の検索結果ページにも表示されるようになるGoogle Newsをはじめとする、Googleのサービス検索結果が現在表示されている場所が利用される。
また、Google Product Searchでは、オンライン支払いサービスGoogle Checkoutで決済可能な商品のみを検索結果に表示するオプションを提供する。
Froogleはスタートした当初から、問題とされていた。GoogleのバイスプレジデントMarissa Mayer氏はCNET News.comの取材に応じ「われわれは、新しいブランドを展開することの難しさをきちんと理解していなかった」と述べた。「かわいらしくて、気の利いた名前だけれど、著作権や商標といった面で問題を抱えていたし、国際展開ならではの難しさもあった。例えば『frugal(倹約するの意の形容詞)』にかけた名称の面白さも国際市場では通じなかった」(Mayer氏)
コンサルタント会社Sterling Market IntelligenceのプリンシパルGreg Sterling氏は「今回のリブランドはずっと先延ばしになっていた。Froogleが何なのかを理解している人はいなかった」と述べた。「Googleはこれまで、プロダクトに対してあいまいな態度をとってきたが、今はこれを改め、会社やプロダクトについて真剣に考えるようになってきた」(Sterling氏)
コンサルタント会社SearchwiseのプレジデントChris Sherman氏は「Froogleは長い間提供されてきたのに、プロダクト戦略や方向性が一貫していなかった」と述べる。
Googleは、特定の用途に利用するバーティカルサイトを用意してユーザーを誘導するのでなく、google.comを窓口にして、ここを訪問したユーザーに特殊検索サービスから得られた最高の検索結果を返すようにしたいと考えている。現にユーザーは通常の検索ページで、自動車から不動産、仕事にいたるまであらゆる情報を検索していると、専門家は言う。オンライントラフィックを測定するHitwiseのデータからも、インターネットユーザーはどのようなカテゴリの情報を探すにしろ、サーチエンジンを頼りにするケースが最も多いことが分かっている。
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