eBayは、掲出した支払いポリシーのなかで、自社ウェブサイト内における「Google Checkout」の利用を禁止している。
eBayで利用できる決済サービスにはCanadian Tire MoneyやCash2Indiaなどがあるが、アナリストらがeBayの提供する「PayPal」のライバルと見ているGoogle Checkoutなど約40社の決済サービスは利用できない。
また、このポリシーには「決済の安全性と利便性がeBayの基本方針となっている」と記述されている。「本ポリシーの目的は安全なオンラインショッピングを促進し、安全かつ簡単で信頼でき、そしてユーザーにハイレベルのプロテクションを確保するオンライン決済方法を推進することである」とも述べている。
eBay広報担当者Hani Durzy氏が述べたところによると、十分に検証されていない新しいサービスだという理由から、同社は米国時間7月6日、Google Checkoutを、決済サービスの利用禁止リストに加えたのだという。
同氏によると、「決済サービスに十分な実績があるかどうか」が重要な要因の1つだという。「(Google Checkoutが禁止された)理由はそれだけとは言えないが、決済サービスを評価する際に必要な要素だ。(中略)Google Checkoutはわずか1週間の実績しかない。この点で、Google Checkoutは利用可能な決済サービスとして許可するためにわれわれが必要とする要件に見合っていない」(Durzy氏)
ChannelAdvisorの最高経営責任者(CEO)Scot Wingo氏は6日、自らが運営するブログ「eBay Strategies」で、eBayがGoogle Checkoutを禁止したことを批判している。
「eBayが自らを正当化するために持ち出す言い訳は下手で実に面白いものになるだろう。例えば、eBayはGoogle Checkoutが新しいから不正が起こりやすいとでも言いたいのだろう。しかし、実際のところ、Google Checkoutはクレジットカード決済のためのゲートウェイの1つにすぎない(また、Google Adwordsの最大の顧客であるeBayにしても、膨大な資金をこれに費やしている)。そしてクレジットカードは(VerisignやCybersource、Authorize.Netなど第3機関の)ゲートウェイを通るものなのである」(Wingo氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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