Googleは、同社の小売業者向けオンライン決済サービス「Google Checkout」の英国での提供を開始した。
Google Checkoutは、オンラインで買い物をする人が決済に関する詳細情報を1度だけ入力すれば、Googleのログインアカウントを用いて、すべての提携サイトで決済することができるというサービスである。米国では2006年夏から提供されていた同サービスが、英国においても現地時間4月13日から提供されることとなった。
GoogleのシニアプロダクトマネージャーであるJerry Dischler氏は、これは「小売業者のサイトにおける買い物がより便利になるため、小売業者にとってはすばらしいニュースだ」と述べ、米国でのサービスを開始して以来、多数の小売業者と買い物客がこれを利用しているとつけ加えた。
またGoogle Checkoutは、企業がターゲットを絞った短いテキストベースの広告を、Googleユーザーの検索結果とともに掲載することのできる同社の「Adwords」サービスとも密接に連携している。企業はAdwordsのユーザーでなくてもGoogle Checkoutを利用することができるが、Adwordsのユーザーである企業の広告には、Checkoutのアイコンが付加され、買い物客に「決済が簡単で安全なサイト」であることをアピールすることができるとGoogleは主張する。
さらにGoogleは、両方のサービスを利用する英国企業に対し、Adwords利用料金1ポンドにつき、その小売業者の売り上げ10ポンド(19.80ドル)を無償で処理するという特典を提供する。
買い物客は、Google Checkoutのログインアカウントをまだ作成していない場合には、小売業者のサイトでアカウントを作ることができる。買い物客は、自分の取り引き履歴を参照することもでき、また、Google Checkoutの主要なライバルである「Paypal」と同様に、同サービスを利用することにより、オンライン小売業者に直接クレジットカード情報を提供する必要がなくなる。
EKM Systems、Imano、ChannelAdvisorなどのいくつかのEコマースプロバイダが、自社のプラットフォームにGoogle Checkoutを統合しているが、そのうちの数社はPayPalとも同様の契約を結んでいる。
PayPalを傘下とするオンラインオークションサイト「eBay」は2006年、同サイトのユーザーがGoogle Checkoutを用いて商品を販売することを禁止した。PayPalを守ることだけがその理由だと多くの人々が主張したが、eBayは、Google Checkoutやほかの決済システムが、eBayの厳格な基準を満たさないことがその理由であると主張した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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