ヤフー、「Brickhouse」プログラム責任者にベテラン起業家を起用

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年03月19日 20時30分

 Yahooは、革新的な新サービスの立ち上げを目的としたBrickhouseプログラムについて、まだ正式な発表は行っていない。しかし、同社が新興企業設立の第一人者を同プログラムの責任者として採用したことが明らかになった。

 カンファレンスの検索、レビューサイトConfabb.comの会長でPubSubの共同創設者でもあるSalim Ismail氏は米国時間3月15日、自身のブログ上でYahooへの入社を発表した。

 Ismail氏は、「Yahooでは、Brickhouseプログラムの運営に携わり、Bradley Horowitz氏のAdvanced Development Divisionの指揮下に入る。このプログラムは、Caterina Fake氏が創設し、指揮を執っていた」と述べている。Advanced Development Divisionは、双方向フィード集約ツール「Yahoo Pipes」などの製品を発表している。

 また同氏は、「私はこれまで新興企業の設立に携わってきた。Confabbは7社目で、他にも2社の設立を手掛けていた。しかし、世界最大のインターネット企業で同様の仕事をするという大きなチャンスを逃すわけにはいかなかった」と述べ、さらに次のように続けている。「たしかにGoogleはGoogleで素晴らしいが、人々と彼らの情熱やコミュニティーとを結び付けるというYahooの使命は、技術の活用の仕方に関する私の考えにより近かった」

 検索最大手のGoogleからの市場圧力を受ける中、Yahooはシェア奪還を目指して必死に取り組んできた。Yahooは2006年に組織再編を実施した。具体的には、一部の幹部を解雇するとともに、同社が注力する広告と消費者という二分野の事業再編を行った。Yahooに対しては、Googleの方が革新性で同社を上回っているといった不満の声が上がっている。さらにMicrosoftも広告やコンテンツ事業を強化しており、競争がさらに激化している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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