マイクロソフト、ヤフー、NTTレゾナント、ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)の4社は3月15日、インターネット広告の視認効果計測に使う基準値を作成する目的で、共同調査を実施すると発表した。3月中旬に調査を開始し、2007年度内の結果公表を目指す。
オンライン広告の効果を測定する基準としては、現在クリックスルー率やコンバージョン率(閲覧者が購買等の行動に至った割合)が使われる。ただし、4社によると、「ほかのマスメディアでも一定の効果が認められているような、広告の視認による認知効果を検証するための分かりやすい基準作りが求められている」という。
調査は、マイクロソフトの「MSN」、ヤフーの「Yahoo! JAPAN」、NTTレゾナントの「goo」という各ポータルサイトに掲載される広告を対象とする。VRIが設計する共通の方法で年間50件程度の調査を行い、広告注目率、クリエイティブに対する評価、広告接触による認知効果などについての基準値を作る。
作成する基準値について、4社では「広告が視認されることによる認知効果を検証するための指標として利用するだけでなく、今後ますます重要となるインターネット広告やほかの媒体も含めた複合的なメディアプラニングのための基礎データとしても広く活用する」としている。
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