KLabは10月24日から開始されるナンバーポータビリティー制度(MNP)に関するアンケート調査の結果を発表した。
調査によれば、MNPで携帯電話会社(キャリア)を変更したいと思っているユーザーは8%で、2005年11月調査の12%から4%の低下となった。KLabは、各キャリアの顧客囲い込み戦略がある程度成功していること、新規参入勢による価格競争が期待されていたものの、時期がずれ込んでしまったことが、変更希望者が減少した理由とみている。
キャリアを変更しない理由は「今使っている携帯に満足している」が49%と半数近くを占め、次いで「これまでの割引サービスやポイントが使えなくなる」(27%)、「これまでのメールアドレスが使えなくなる」(16%)など、MNPで引き継げないサービスを理由に挙げる人が多かった。一方、2100円の手数料や事務手続きなどを理由にするユーザーは8%と少数だった。
他キャリアへの移行を希望するユーザーのうち、auへの移行を希望する人は61%で、ドコモが23%、ソフトバンクが16%だった。また、auからの乗り換えを希望する人で、ドコモへの変更を希望する人は7%、ソフトバンクへの変更を希望する人は6%だった。一方、ドコモからauへの乗り換えを希望する人は30%、ソフトバンクからauへの乗り換えを希望する人は31%だった。
キャリア別にユーザーのキャリア変更意思をみると、auが2%、ドコモ10が%、ソフトバンクが19%だった。また、auユーザーの94%が今使っている携帯電話に「満足」と回答した。
変更の理由の1位は「サービスの内容」が34%、次いで「デザインや機能性」「料金」が29%で並び、「ブランドイメージ」は7%だった。キャリア別に見ても同様の傾向が見られるが、auとソフトバンクの変更理由の「料金」が20%台であるのに対し、ドコモのユーザーの34%が「料金」を理由に変更を考えていることが分かった。
また、ユーザーが携帯電話に求めるものについて質問したところ、1位が「料金」29%、2位「サービスの内容」23%、3位「電波の強さと通話の音質」22%、4位「デザインや機能性」21%となり、MNPを希望する理由との間に差があることが分かった。
調査は10月19日から20日まで、携帯電話を使ったインターネットリサーチにより、ケータイポイントサイト「ケータイコイン」の会員を対象に実施したもので、有効回答数は3614名(au1754名、ドコモ1114名、ソフトバンク746名)。
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