Ryanさんは、芸術性があり、技術にも精通したYouTubeビデオグラファーの1人にBowiechickを挙げた。
YouTubeで「Bowiechick」と呼ばれるMelody Oliveriaさんは、2005年3月に「Breakup」をアップロードし、同サイトで話題を呼んだ。自称ビデオブロガーのOliveriaさんは、クラーク・ケント愛用のメガネをかけたり、ガスマスクを着用したり、猫に変身したりと、コンピュータグラフィックスを駆使して画面に映る姿を変えながら、カメラに向かって彼氏との別れについて語った。
Oliveriaさんの使った視覚効果はコンシューマー向け製品メーカーのLogitech製で、ビデオ共有コミュニティーにセンセーションを巻き起こした。このクリップは3月20日から累計140万回視聴され、一時は、Oliveriaさん愛用のウェブカメラ「Logitech Quickcam Orbit MP」の売上増にまでつながったようだ。
マウスやキーボードといったコンピュータ用周辺機器メーカーとして知られるLogitechは、ビデオ共有の人気上昇を潜在的なメリットとしてとらえていると、同社の広報担当Patrick Seybold氏は語る。
Logitechは7月、同社史上最も高機能のウェブカム、「Quickcam Ultra Vision」(130ドル)を発売した。Logitechは声明のなかで、このカメラは他社のウェブカムや「自社製品さえよりも」2倍鮮明だとしている。
Logitechのウェブカムで最も高価な同製品だが、これがビデオ共有市場をターゲットにしているのは言うまでもない。Seybold氏は、「YouTubeの驚くべき利用拡大がコミュニケーションの次の波を巻き起こそうとしている」と語っている。
Jumpcut.com(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)もビデオ共有市場を開拓しようとしている。同社は、オンライン編集ツールを無償公開している。同ツールでは映像のカットや、切り替え効果、音響効果、および楽曲の追加が可能で、なかでも最もうれしいのが、仲間の映像プロデューサーのライブラリにあるクリップを追加できる機能だ。
同サイトにあるツールは使い方も簡単で、映画編集の初心者には魅力的だが、Apple Computerの「Final Cut Pro」やAvidの映像編集ソフトウェアのような洗練された機能はない。また、Jumpcutユーザーは編集した作品をYouTubeに転送することができなくなっている。ただ、MySpaceのプロファイルなど、ほかの場所ならば映像を組み込める。
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