オリコンは5月11日、携帯電話向けにCDアルバムの楽曲を全曲配信するサービスを開始すると発表した。再生可能な期間を制限し、価格を300円程度に抑える。
NTTドコモが2006年夏に開始するコンテンツ配信サービス「ミュージックチャネル」向けに提供する。ミュージックチャネルは、ユーザーが指定した音楽番組を深夜の時間帯に自動配信するサービスだ。
オリコンでは楽曲の再生が可能な期間を3日から1週間以内に制限する。価格はCDアルバムのレンタル料金を参考に100円〜300円程度に設定し、気軽に利用できるようにする。
これまで携帯電話向けの音楽配信サービスとしては、1曲を配信する「着うたフル」などがあるが、アルバムをまるごと配信するサービスはめずらしい。オリコンでは今回のサービスをCDアルバムの販売につなげるためのプロモーションと位置付けている。「着うたフルのように1曲ごとではなく、アルバムをまるごとダウンロードして聴くことで、アーティストの世界観や音楽の良さが音楽ファンに伝わりやすくなる」(オリコン)
今回のダウンロードサービスでは、著作権保護機能により、携帯電話にダウンロードした楽曲をコピーすることはできない。また、ダウンロードした携帯電話から楽曲データを取り出して、他の携帯電話や音楽プレーヤーで再生することもできなくなっている。
なお、対応端末は、2006年夏時点ではドコモが同日発表した「FOMA N902iX HIGH-SPEED」のみとなっている。
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