NTTドコモは5月11日、高速通信が可能なHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)にも対応するFOMA端末2機種を開発したと発表した。カード型と音声端末の2機種がある。
HSDPAは第3.5世代(3.5G)に位置づけられる高速パケット伝送技術だ。HSDPAが利用可能となるFOMAハイスピードエリアでは、FOMAの10倍にあたる下り最大3.6Mbpsの高速データ通信が可能となっている。
料金体系はFOMAのパケット料金と同じ。HSDPAを利用するために別途契約をする必要はない。iモードを利用する場合は定額制が適用される。サービス開始時期は2006年夏で、当初東京23区よりサービスを開始し、順次エリアを拡大する。2007年3月末までには全国人口カバー率を約70%にする予定だ。
音声端末「N902iX HIGH-SPEED」は、NTTドコモとしては初めて着うたフルに対応する。また、深夜帯にコンテンツを自動でダウンロードする新サービス「ミュージックチャンネル」に対応し、設定した音楽番組を最大25Mバイト(約1時間分)保存できる。
動画配信サービスのiモーションについても、5Mバイトまでダウンロードできるようにした。従来は500Kバイトまでとなっていた。ストリーミングサイズも2Mバイトから5Mバイトにまで拡張した。
このほか、PC向けサイトが見られるフルブラウザや手ぶれ補正機能付きカメラを搭載し、ゲームアプリ「ドラゴンクエスト不思議のダンジョン MOBILE」をプリインストールしている。
カード型の「FOMA M2501 HIGH-SPEED」はHSDPAのほか、W-CDMA、GSM、GPRSの各通信方式に対応する。形状はPCMCIA Type IIに準拠するカード型で、音声通話やテレビ電話にも対応する。国際ローミングにも対応しており、132の国と地域で音声通話が、69の国と地域でパケット通信が利用できる。対応するOSはWindows XP ProfessionalとWindowsXP Home Edition、Windows 2000 Professionalとなっている。
発売時期は2006年夏で、いずれも価格はオープン。N902iX HIGH-SPEEDについては、「通常のFOMA端末より数千円高い程度」(説明員)としている。
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