ワシントン州レドモンド発--すでに広告に巨額を投じているMicrosoftだが、米国時間5月4日、同社はMassiveの買収を発表し、さらに大きな(=massive)かけに出た。
Microsoftは予想通り、ビデオゲーム内広告を手がけるMassiveの買収を発表した。
Microsoftでエンターテインメントおよび端末グループの社長を務めるRobbie Bach氏は、「MassiveチームはMicrosoftとMSNグループに入る。この分野でわれわれが展開していることにおいて、重要な部分を占めるだろう」と当地で開催の「MSN Strategic Account Summit」で述べた。
今回の買収について、金銭的な条件は公開されていない。
Bach氏は、ビデオゲーム広告は大きな可能性を持つ分野だが、展開方法には注意が必要だとも述べる。
「何を展開するにしても、ゲームから得られる体験を干渉するものであってはならない。この点は徹底する必要がある」とBach氏。「ゲームをしているユーザーの邪魔をしない。ゲームから得られる体験には集中が必要なのだ」(Bach氏)
だがBach氏は、ゲームの中に広告を入れると、その広告メッセージは大きな効果を持つとも言う。
「ユーザーは(ゲーム内)広告を見るが、自分が広告を見たことに気がつかない場合もある」とBach氏。
今回のMassive買収については、The Wall Street Journal紙が4月下旬に報じていた。偶然にも、Microsoftは米国時間4日まで広告カンファレンスを開催していた。
同日、Massive発表を行う前にMicrosoftは、最新のadCenterエンジンを有料検索ツールからウェブサイト、ビデオストリーミング、携帯端末に広告を配信できるプラットフォームに変える計画の詳細を明らかにしている。
もっとも、adCenter製品は、まだ初期的な段階にある。前四半期、adCenterの検索1件あたりの単価が下落したが、このときMicrosoftは、Yahooのエンジンの大部分をadCenterへと移行している。Microsoftによると、同社は現在、米国内の有料検索広告にはadCenterを100%使っているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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