MySpaceは3月に、間もなく事業を開始する携帯電話サービス会社Helioとの提携を発表した。また大学生に人気のSNSであるFacebookも今週に入りCingular Wireless、Sprint Nextel、Verizon Wirelessとの提携を発表した。これにより、Facebookのユーザーは、同サイト上の自分のプロフィールにSMSのテキストメッセージングを使ってメッセージを書き込むことが可能になる。写真共有サービスサイトのFlickrでも、携帯電話を使った写真の投稿や閲覧が可能だ。Sprint Nextelは、PCS Picture Mailと呼ばれる独自の写真共有サイトを立ち上げ、今春から運用を開始する予定だ。
ソーシャルネットワーキング市場には、他にも複数の新興企業が存在する。サンディエゴに拠点を置くIntercastingもその1社だ。同社は、Rabbleと呼ばれるサービスを提供している。MySpaceやFacebookと同様に、Rabbleでもユーザーは自分のプロフィールを作成でき、それにより、Rabbleグループの他の会員との写真、ビデオ、ブログの共有が可能になる。CingularとVerizon Wirelessはすでに同サービスを提供する契約を結んでいる。同コミュニティへのアクセス料金は、月額2.99だ。
携帯電話はいろいろな意味で、SNSを利用したり、オンラインコミュニティを構築したりする上で理想的なツールと言える。それは単に大半の人々が携帯電話を所有しているからという理由だけでなく、最近の携帯電話機は、生活を記録する上で利用可能なカメラ、デジタル音楽プレイヤー、ビデオプレイヤーそしてレコーダーといった最新ツールを備えているという理由もある。携帯電話機メーカーのNokiaやSony Ericssonも、自社製品の一部に、写真のアップロードやブログへの書き込みを容易にする技術を導入している。写真、ビデオクリップ、楽曲を自分が所属するオンラインコミュニティと共有したいと考えるユーザーにとって、これらの携帯電話機はまさに必須アイテムといえる。
「今や携帯電話は、必要不可欠なアクセサリとなった」と語るのは、Bangoの最高提携責任者(CAO)のAnil Malhotra氏だ。同氏はさらに、「携帯電話は、完璧なキャプチャデバイスでもある。写真は取れるし、録音もできるし、テキストメッセージも送れる。独自のコンテンツを作るには最適なツールだ」と続ける。Bangoは、携帯電話コンテンツプロバイダーがコンテンツへのアクセス料をユーザーから徴収するための業務を支援している。
さらに、オンラインソーシャルネットワークの最大の利用者である10〜20代の若者の中には、偶然にも、テキストメッセージングや着信音のダウンロードといったモバイルデータサービスの最も熱心な利用者も含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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