アスク ジーブス ジャパンは2月27日、検索サイト「Ask.jp」をリニューアルした。米国のAsk.comのリニューアルに合わせたもので、同社の検索サービスのシンボルだった執事の「ジーブスおじさん」のイラストが米国と同様に消えている。また、今回のリニューアルに合わせる形で、3月1日に社名をアスク ドット ジェーピーに変更する。
ジーブスは社名、そしてサービス名の由来になるほど(Ask Jeevesとは「ジーブスに聞け」という意味)、同社にとって中核的な存在だった。しかし、米国のAsk Jeevesが2005年にメディアコングロマリットのIAC/InterActiveCorpに買収されたことに伴ってサービスの見直しを図り、ジーブスの「引退」を決めた。現在、Ask.comではジーブスの引退を記念した特設サイトを開設してユーザーからのコメントを受け付けたり、引退後の生活についてのアンケートを取ったりしている。また、日本のAsk.jp Official Blogでは、Ask.comサーチプロパティ担当上級副社長であるJim Lanzoneがジーブスの引退に寄せたことばが紹介されている。
新しくなったAsk.jpはAsk.com同様、検索ボックスを中心としたシンプルなインターフェースになっている。サイトの右側には検索チャネルと便利ツールが集約され、ナビゲーションバーとして表示される(画面)。
Ask.jpの今後について、アスク ジーブス ジャパンマーケティング部部長の吉田賢氏は、「初心者でも使いやすいというブランドの基本的な部分は変えない」とした上で、「今後はさらにWeb 2.0を意識した検索サイトを目指す」と話す。1月31日に開設したローカル検索サービス「ジモナビ」では、店舗を検索するとぐるなびなどレストラン情報サイト3社が提供する店舗情報と、その店舗について書かれたブログ記事の一覧を同時に表示させている。「ブログなどのコンシューマージェネレイテッドメディア(CGM)は、もはや検索対象として無視できない存在だ」と吉田氏は話しており、今後もCGMを意識しながらサイトを進化させていきたいとした。
画面:新しくなったAsk.jpのトップ画面。全体的にシンプルなインターフェースになっている |
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