ブラウザソフトのOperaを開発、提供しているOpera Software(本社:ノルウェー)は9月20日(現地時間)、Operaの無料版に掲載されていたバナー広告の表示を取りやめると発表した。
これまでOperaは無料版の場合はバナー広告が自動的に表示され、広告を非表示にするためには39ドルのライセンス料を支払う必要があった。今回、無料版でも広告を非表示にする狙いについて、Opera Software CEO、ヨン・フォン・テツナー氏は「全てのインターネットユーザーにOperaを使ってもらい、ウェブブラウジングの本来あるべき形を体験して頂きたいと考えている」と話す。
「バナー広告とライセンス料金を不要にしたことで、他のブラウザにはないユーザビリティ、セキュリティ、スピードをより多くの新しいユーザーに体験してもらえると期待している」(同氏)。なお、今回広告を非表示にしたのは「Operaの普及と、世界中のユーザーの皆様からの支援によるもの」としている。
Operaは日本語版も含めて20種類の言語バージョンがあり、同社のサイトからダウンロードできる。
同社は8月30日には創立10周年を記念し、広告を非表示にするライセンスを24時間限定で無償配布した。このときには世界中からダウンロードが殺到していた。
なお、Operaの国内販売権を持つライブドアは、現在店頭でパッケージ販売しているOperaについて回収を始めた。販売済みのものについては11月30日まで同社でサポートを行うが、12月1日以降はOpera Softwareが直接サポートを担当する。
すでにOperaを購入した顧客に対しては、「購入時期にもよるが、直近であれば返金などにも対応したい」(ライブドア)という。なお、商品の回収や返金作業に伴うコストをOperaに請求するのかという点については「今後両社で協議する」と述べるにとどめている。
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