グーグル、MozillaとFirefox向けにページ先読み機能を提供

Ingrid Marson (ZDNet UK)2005年04月01日 13時31分

 Googleは、同社の検索エンジンに新しい機能を追加し、Firefoxユーザーがこれまでよりも素速く検索結果を得られるようにした。

 GoogleのソフトウェアエンジニアReza Behforoozは米国時間3月30日、FirefoxとMozillaが、同社の検索エンジンを使って検索した際に一番上に表示されるリンク先のページを、あらかじめキャッシュに読み込むようになったことを明らかにした。

 Behforoozはブログのなかでに、「FirefoxやMozillaブラウザでのGoogleの動作が、これまで以上に高速になった。これらのブラウザを使って検索を実行すると、上位の検索結果をあらかじめダウンロードするよう指示が出て、クリックしたときに結果を表示したページに素早く移動できるようになる」と述べている。

 Firefoxを含むMozillaの各ブラウザは、Googleのリンク先読み機能に対応するが、Internet Explorerなどのブラウザではこの機能は利用できない。

 しかし、いくつか問題になりそうな点もある。GoogleはFAQのなかで、「クリックして移動しなかったウェブサイトのクッキーやウェブページがウェブブラウザのキャッシュにたまってしまう場合もある」と指摘している。

 Mozillazineサイトでは、何人かのFirefoxユーザーがこの機能に対して懸念を表明している。彼らの話によると、知らないうちに違法コンテンツをダウンロードしてしまう危険があるほか、ウェブサーフィン中に使う帯域幅が増える可能性もあるという。

 「一番上に表示されたリンク先がアダルトサイトで、勤め先のプロキシにそれが記録されると厄介なことになる。また、実際にそのページを見なくても、最初にマッチしたサイトのクッキーがすべて残ってしまう」(Firefoxユーザー)

 Alex Bishopという別のユーザーは、リンク機能によって知らないうちに違法コンテンツをダウンロードしてしまった場合にも、そのコンテンツには実際にダウンロードしたものとは違うフラグが付く、と語っている。

 「リクエストと一緒に『x-moz: prefetch』ヘッダが送信され、この参照ヘッダがGoogleの検索結果ページとマッチする」(Bishop)

 

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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