米Googleは23日、検索サービス技術企業、米Applied Semanticsを買収すると発表した。勢いを増しつつあるライバル、米Overtureとの戦いに向け、検索およびオンライン広告プログラムを強化するものと思われる。
Applied Semanticsは創業4年目の検索サービス企業で、ウェブサイトの情報を理解し情報を抽出する技術を持つ。商業目的のリンクから収益を得るビジネスモデルで、同社によると、顧客数は100、1カ月のユニークインプレッション数は5億で、CTR(Click Through Rate)は50%という。
同社はつい最近、AdSenseでオンライン広告分野に進出したばかり。ウェブページにテキスト広告を配信するAdSenseは、キーワードに関連したウェブページのコンテキストを理解する検索アルゴリズムを用いている。このようなコンテンツターゲット技術はGoogleが今後強化しようとしている分野だ。
Googleが先月発表した最新の広告製品、Content-Targeted Advertisingは、AppliedのAdSenseと類似した技術をベースとしている。Googleは今後数カ月間、Appliedの技術を試験的に運用し、両製品をより良い形で組み合わせていく予定だ。
気になる点は、AppliedがGoogleのライバル、Overtureとすでに提携関係を結んでいる点だ。Overtureは、自社のPay Per Click型の検索サービスで、サイトにリンクを貼るのにAppliedの技術を用いており、さらに、最新のコンテンツターゲット型広告技術でAppliedの技術を検証中だった。
これについて、SearchEngineWatch.comのDanny Sullivan氏は、Appliedは将来的にOvertureとの関係を打ち切るだろうと予想している。
今回の買収について、金額などの詳細は未定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」