eBayやAmazonなどが採用しているユーザー評価システムはあらゆるビジネスに有益だという考えの下、米フロリダ州のある新興企業が、すべてのウェブサイトで利用できるレピュテーションマネジメント(Reputation Management)サービスの提供を開始した。
フロリダ州ジュピターに本拠を置くiKarmaの新サービスを用いると、ウェブサイトの運営者は、みずからのサイトをユーザー/読者/顧客に評価してもらえるようになる。iKarmaの最高経営責任者(CEO)であるPaul Williamsによれば、これがビジネスを大幅に拡大させるという。
「良い評判を確立した(eBayの)出品者は、定評のない人よりも、コストを平均10%多くかける代わりに売上を20%伸ばしている」とWilliamsは述べ、「企業には自社の評判に向き合っていってもらいたい。企業のサービスに満足している顧客は山ほどいる。たった1人の不満を抱える顧客が声を上げるのを待つだけではいけない」と続けた。
iKarma自身もこうした取り組みを始めたばかりであり、みずからが有用だと考えるサービスを顧客に提供していくに当たって、その評判を確立する必要がある。一定以上の人々に利用されなければ、同社のシステムは100%有用だと言えないことは、Williamsも認めている。
だが、十分な数のユーザーがサイトを訪れて、取り引きした企業の評価を残すようになれば、iKarmaのシステムも同社の顧客のサイトも大きな力を得られると、Williamsは説明した。
同システムのコンセプトは、すべてのウェブサイトユーザーが、取り引きしたあらゆるサイトおよび企業を評価できるようにするというものである。しかし、評判はサイトにとって非常に重要性が高いので、iKarmaではサイトの運営者が悪い評価に反論する余地を残している。あるユーザーが、自分の下した評価へのサイトからの反論に納得がいかない場合は、悪い評価を10日間非公開とし、その間にサイトと当事者が事態の収拾を図るという。
またこのシステムでは、「karmic reboot(カルマの精算)」と呼ばれる制度を利用して、慈善活動に募金すると、悪い評価を相殺することができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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