Dassierによると、暴動に関するキーワードを通して党の請願書に対するトラフィックがどれだけ増加するかを見極めるために週末に実験したが、結果は驚くべきものだったという。「平均的なクリックレートをはるかに上回るもので、10から15%パーセント増を記録した時点もあった」と同氏は付け加えた。
Dassierは、政治サイトに人々を呼び込むために、このようなキーワードを関連づけたことに倫理的な罪悪感はないと述べた。「これらのキーワードは、人々が日常的に使う言葉で、新聞で見聞きしている言葉ばかりだ」。同氏は、新聞界も同様の戦術に頼っていると指摘した。
Dassierは「人間のクズ」のような検索クエリを故意に購入したことを否定し、これが絡んだのはGoogle AdWordsシステム上の問題だとした。同システムは特定のキーワードに対し、それぞれがスポンサー付きリンクを提示する同義語リストや関連語彙フィールドを提供する。
「われわれはこのようなクエリリストを大幅に削除したが、なかには人間のクズよりも、もっと悪い言葉が入っていた。人間のクズというキーワードを請願書へのリンクとして使おうと思ったことは一度もない」とDassierは強調した。
しかし、ZDNET Franceが現地時間11月7日午前に「人間のクズ」で検索してみると、UMPがスポンサーとなっているリンクが表示された。ただしその日のうちに、このスポンサー付きリンクは表示されなくなった。
ZDNet Franceは、AdWordsシステム自体も試してみた。その結果、特定のキーワード(今回の場合は「人間のクズ」)は広告主が明確に選ばないと、購入できないことが判明した。
ZDNet FranceはGoogle Franceにコメントを求めたが、返答はなかった。
現地時間11月7日正午現在、UMPがスポンサーになっているいくつかのリンクは消滅したようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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