ヤフーは11月15日、地図情報サービスの「Yahoo!地図情報」において、航空写真に対応したスクロール地図のベータ版をリリースした。路線情報や天気情報などが同時に表示される点が特徴だ。
AJAX(Asynchronous JavaScript + XML)を利用し、ページを1枚1枚読み込むことなく連続的に地図が表示される。道路地図と航空写真の両方が1500分の1の縮尺まで拡大表示可能だ。デジタル・アース・テクノロジーの航空写真とジオサイエンスの衛星写真を組み合わせたといい、「国内では最大規模の航空写真」(同社)という。道路地図データはアルプスのものを利用した。
縮尺サイズの違うサブマップもあわせて表示し、ユーザーの操作性を高めた。「Yahoo!路線情報」「Yahoo!地域情報」「Yahoo!天気情報」と連携させ、地図の中心点から周辺の最寄り駅までの徒歩による移動時間や、その場所の天気も併せて表示する。また飲食店、宿泊施設、映画館、病院などYahoo! JAPANの各サービスと連動した店舗情報をアイコンで表示する。地図上のアイコンをクリックすると、店舗の詳細情報が別ページで表示される。
2006年春にはキーワード検索機能やルート検索機能も追加する予定。ユーザーの反響をもとに正式版へと改良を進める考えだ。広告の掲載については検討中としている。
今回のYahoo!地図情報は「日本で独自に開発したもの。米国の技術支援はとくに受けていない」(同社)という。ヤフーは10月にAJAXを使った地図サービスを開発していることを明らかにしていた(関連記事)。
地図情報に航空写真を組み合わせるのは、現在のトレンドの1つだ。日本ではすでにグーグルやNTTレゾナントのgoo、ライブドアが同様のサービスを提供しているが、「2月にグループ会社となったアルプスの表示技術とヤフーのサーバ技術を組み合わせた点や、路線情報などさまざまなサービスと組み合わせている点に強みがある」としている。
Yahoo!地図情報で「帝国ホテル」を表示させた様子。左側には最寄り駅までの所要時間や周辺の天気が表示される |
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