Googleの広報担当は米国時間11月3日、図書館の蔵書をスキャンする作業を同社が「まもなく」再開する予定であることを明らかにした。
Googleは8月にこの作業を中止し、著作権者から(「Google Print」での作品取り扱いに関する)許可を取り付けるための期間を設けた。その際にGoogleは11月1日よりスキャンを再開すると述べていたが、同社広報担当Nate Tylerによると、米国時間11月3日現在、この作業は再開されていないという。
「運営上の問題が発生していたが、まもなく作業を再開する」(Tyler)
Tylerは作業再開の具体的な時期については言及しなかったものの、 年代の古い蔵書からスキャンを再開し、すでに公開された文書や著作権の切れた書物からデジタル化していくと述べた。
Googleは、オックスフォード大学やハーバード大学、スタンフォード大学、ミシガン大学、ニューヨーク公立図書館などの蔵書を、著作権保護の有無に関わらずデジタル化し、これを検索可能にする計画を打ち出したが、この行為が著作権の侵害にあたるとして、複数の訴訟に直面している。
Googleは同日、上記の各図書館が保有する書籍のうち、著作権で保護されていないものをGoogle Printサービスのウェブサイト上で公開した。
Amazon.comも同日、独自の書籍デジタル化プロジェクトを立ち上げ、2006年よりこのサービスの提供を始めることを発表。このサービスでは、書籍の発行者がAmazon.comにある書物にアクセスしたユーザーに課金することができるという。また、世界最大手の出版社であるRandom Houseも、インターネット上で書籍を公開し、これを参照したユーザーに課金するビジネスモデルを策定したと発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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