匿名の寄付のおかげでスタンフォード大学の学生は、1年間、デジタル音楽を無料で楽しむことができるようになる。
法的に問題のあるファイル交換ネットワークから学生を遠ざけることを狙い、オンライン音楽サブスクリプションサービスの利用を促進したり、無料で提供したりする大学が増えている。スタンフォード大学は来週から、その仲間入りをする。
スタンフォード大学は、他校と異なり、学生が使うサブスクリプション料金を支払うことや、授業料で補うことはしないという。同校がパイロットプロジェクトとみなしている同プログラムの初年度の費用は、外部からの寄付で負担することになっている。
「学生向けの音楽サービスは、研究や教育という大学の使命とかけ離れているため、大学の資金を割り当てたくなかった」と、スタンフォード大学事業開発理事のSusan Weinsteinは述べた。
Yahooにとって、スタンフォード大学の学生サービスは、学校による最初のオンライン音楽プログラムとなる。デジタル音楽サブスクリプションサービスを5月に開始した後発のYahooは、ライバル各社よりも低価格で提供することで加入者を引きつけようとした。
他のサブスクリプションサービス同様、Yahooも楽曲の無制限のストリーミングや、コンピュータへの楽曲のダウンロードを認めている。しかし、ライバル各社と違う点は、月額の利用料である6.99ドルさえ支払えば、加入者はダウンロードした曲をポータブルプレイヤーにも転送できることだ。他の音楽サービスは、レコード会社がポータブルプレイヤー向けの卸売り料金を高く設定しているため、その場合の月額利用料も高い。
スタンフォード大学のプログラムでは、1年間の試験期間が終了すると、学生が支払う利用料は基本サービスが月額1.75ドル、ポータブルプレイヤーに対応した場合は月額4.75ドルになると、Weinsteinは述べた。
スタンフォード大学はいくつかのサービスを比較してYahooを選んだが、学生の評判も一番良かったとWeinsteinは述べた。
匿名の寄付が、スタンフォード卒業生で、Yahooの共同創設者であるJerry YangとDavid Filoからではないかとすぐに取り沙汰された。しかし、Weinsteinは、寄付の使い道について、どの音楽サービスでも選択できたし、Yahooを利用するようにとの条件は付けられていなかったと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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