YahooとGoogleが今週、ビデオ検索の分野でそれぞれ動きを見せた。両社とも、検索可能コンテンツの拡充と有名メディアとの提携を大きく打ち出している。
Yahooは米国時間5日、5カ月間にわたるテストの末、ビデオ検索エンジンの正式版をリリースした。同社はさらに、CBS News、MTV、Reutersをはじめとするメディアとの提携を発表し、これらの企業のビデオクリップがYahooの検索データベースに含まれるようになったと述べた。
一方、Googleは3日遅く、Discovery ChannelやCNNなどのテレビ局と提携したことを明らかにした。提携によりユーザーは、Googleのインデックス内でこれらのテレビ局が放送した番組の静止画像やテキストを検索することが可能になるという。しかし「Google Video」は1月の発表以来、現在もベータ版が提供されている。
また、Yahooは、ビデオ制作者がRSSを用いて自分のコンテンツへのリンクをYahooのデータベースに登録できるサービスを提供すると述べた。Googleも先頃、個人またはプロのビデオ制作者がGoogle Videoに自分の番組をアップロードできるプログラムを導入した(ただし、これらの番組はGoogle Videoでまだ検索できない)。
Publicis Groupe MediaのシニアバイスプレジデントTim Hanlonは、両社の今回の動きについて、「YahooもGoogleも、ユーザーが簡単にビデオ検索できる世界を先に確立しようと必死だ」と語った。
米国ではブロードバンドの一般家庭への普及に伴い、オンラインビデオコンテンツに対する関心が高まっている。テレビや携帯端末、PCなどのデバイスを使ってインターネットにアクセスし、そこから必要な動画コンテンツを見つけられるようにするうえで、検索は必要不可欠な技術である。
Yahoo、Google、Blinkx、ShadowTVなどの企業は、ユーザーがオンラインでビデオを見つけ出して視聴するのに有用なサービスを提供しようとしのぎを削っている。また、ユーザーがデジタルビデオをテレビのセットトップボックスやPC、携帯端末などで検索したり視聴したりできるようにするために、テレビとウェブの融合を目指す動きも見られる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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