Googleが、リアルタイム株価情報と、タクシーやバスの現在位置を知らせる運行情報サービスを同社の無償サービスに追加した。
Googleは先週、それまで提供していた20分遅れの株価情報に加え、リアルタイム株価情報の提供も開始した。これは、同社ウェブサイトとSMS(Short Message Service)から利用できる。
GoogleのビジネスプロダクトマネジャーKatie Stantonは同社の社内ブログに、「Googleユーザーとしては、ほかのウェブサイトに行かないと株価情報を入手できないことが私の不満だった。これからは市場データをダイレクトに取り込めるようになり、INDUやSUNWといったティッカーシンボルを入力するだけで、検索結果に最新の市場相場やリアルタイムのECN相場、日中足、出来高、時価総額も表示される」と書き込んでいる。
Yahooによると、ECN(Electronic Communication Networks)は非公開の金融取引システムで、取引の合計処理数はNasdaqの売買高の約4分の1に達するという。ECN相場は正式な株式市場の相場とは若干異なる。YahooはECN相場を無償で提供しているが、実際の相場価格のストリーム配信には9ドル95セントを料金を徴収している。
Stantonの書き込みによると、GoogleはリアルタイムECN相場や各種の基本株式情報以外は提供しないため、同サイトではYahoo FinanceやMotley Foolといったほかの金融サイトへのリンクを残すという。
Googleはまた、「Ride Finder」と呼ばれるGoogle Labsプロジェクトの開始もブログで発表した。このサービスは、さまざまなバスやタクシー会社の運行する車輌の位置情報を表示して、ユーザーが交通手段を選ぶ際に役立てるためのもの。
同サービスの情報ページには、「Google Ride Finderは、車輌の現在位置を表示するという新しいアプローチで交通手段の選択を支援する。さまざまな企業と密接に協力してこの情報を取得し、現在位置付近の地図にこれを示し、会社ごとに色分けされた小さい吹き出しで各車両の最新位置を示す。この情報を基にして選択した運行会社に連絡すれば、車両を予約できる」と書かれている。
Googleによると、Ride Finderに表示される情報は、ほとんどが過去5分以内のものだという。同社は、このサービスのベータ版として、まずボルチモア、シカゴ、ダラス、ヒューストン、ニューヨーク、フェニックス、セントルイス、サンノゼ、ミルウォーキー、ワシントンDCの情報を提供しており、今後は全米やさらに全世界にこのサービスを拡大する計画もあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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