電子メールサービスHotmailの一部ユーザーがアカウントを利用できなくなるという不具合が発生し、Microsoftが対応に追われている。
Microsoftのカスタマーサービス担当者は米国時間23日、不具合の発生を認め、原因はサーバの故障にあると述べた。この担当者は、不具合の発生した時刻や影響を受けたユーザー数などの詳細については、言及を避けた。
今回発生した不具合の影響でここ数週間、Hotmailの一部ユーザーは、自分のアカウントに断続的にアクセスできなくなっている。また、この問題についてCNET News.comに報告を寄せた人々によると、受信ボックスの新着メッセージや保存メッセージが消去されてしまった例もあるようだ。
Hotmailサービスへの不満は以前から噴出していた。特にHotmailの有料サービスを利用する人々は、怒りをあらわにしている。
「Microsoftほどの規模の企業にしては、問題の解決に時間がかかり過ぎている。Microsoftは、革新的でコンシューマフレンドリーな企業であることを自ら売り込んでいるのに」と言うのは、カリフォルニア州在住のHotmailユーザーDwight Fosterだ。Fosterは年間20ドルを支払ってHotmailの追加容量サービスを利用している。「怒りは極限に達している」(Foster)
無料電子メールサービス市場でGoogleやYahooを相手に激しい戦いを繰り広げるMicrosoftにとって、こうした不具合は痛手である。Googleは2004年に、1Gバイトのストレージ容量を備えたGmailサービスのベータ版を提供開始している。これを受けてMicrosoftとYahooも、無料電子メールサービスのストレージ容量を増やした。
ある電子メールプログラムから別のプログラムへの移行を容易にするツールを提供するReturn Pathによると、GmailはMicrosoftの頭痛の種になっているという。というのも、Gmailに登録するユーザーのうち、最も多いのがHotmailからの乗り換え組だからである。2004年後半にGmailに登録したユーザーのうち、Hotmailからの乗り換え組はYahooからの乗り換え組の2倍近くに達していたことが、Return Pathの調査により判明した。
各社はオンラインサービスを使って膨大な額の広告収入を得ている。そのなかでも電子メールサービスは、各社にとって重要な位置付けにある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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