Firefoxのダウンロード件数が500万件に達し、また同ブラウザが小売チャネルにも販路を拡大していくなか、Internet Explorer(IE)のシェアが90%の大台を割ったことが明らかになった。
ウェブトラフィック調査サービス会社のOneStat.com(本社:蘭アムステルダム)が、世界各国のウェブユーザー200万人を対象に行った調査の結果、Mozilla FoundationのFirefoxがMicrosoftのIEの牙城に食い込み始めていることが明らかになった。
「MicrosoftのInternet ExplorerからMozillaの新しいFirefoxブラウザへの乗り換えが進んでいるようだ」とOneStat.comの共同創業者Niels Brinkmanは声明のなかで述べている。
100カ国のウェブユーザーの活動を調査したOneStatの統計によると、11月の第3週にIEの市場シェアが5月比5ポイント減の88.9%にまで低下したという。
一方、FirefoxをはじめとするMozillaベースのブラウザは、5月比5ポイント増の7.4%となった。
今回の調査結果の前にも、IEの減少傾向を示す別のデータが公表されていた。WebSideStoryは今月に入って、IEのシェアが6月の95.5%から10月には92.9%まで低下したとの調査結果を明らかにしていた。
この件について、MozillaのリリースマネジャーAsa Dotzlerは声明のなかで、「Firefoxバージョン1.0のダウンロード数は、500万回達成に1カ月以上要したプレビューリリースの時よりも急速に伸びている」と述べ、「新しいユーザー層に受け入れられていることは明らかで、しかもその普及速度はMozilla史上最速だ」と付け加えた。
Firefox陣営では、ダウンロード件数の増加に加え、Linspireによる小売販売にも期待している。オープンソースソフトのディストリビュータである同社は米国時間22日、生産性スイート製品のOpenOffice.orgとFirefoxをバンドルした「OOoFf」という製品を公開したことを明らかにした。
OOoFfウェブサイトで現在発売中の同パッケージには、Microsoft Windows、Apple Macintosh、およびLinuxオペレーティングシステムの各バージョンが用意されている。オンライン販売価格は29ドル95セントで、送料は無料となっている。Linspireによると、同製品は小売店でも発売されるという。
Microsoftは、Firefoxのシェア増加こそ認めたものの、OneStats.comの発表した他の結果については冷ややかな見方を示し、同社の数字にはIEの牙城である法人市場のデータが含まれていないと指摘している。
また同氏は、Mozilla製品への関心の高まりについて、現在のところこれを使っているのはいわゆる「(新しもの好きの)アーリーアダプター」であり、結局IEが大半を占める状況は変わらないと予想した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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