Appleが2日に集中攻撃したのは、Microsoftの全体的なアプローチについてはではなく、MSN Musicについてだった。
同社は声明の中で、「iTunesミュージックストアでは現在、毎月1600万曲以上(年換算で2億曲に相当)もの楽曲を売り上げている。果たして、Microsoftの新しいオンラインミュージックストアは、最初の1カ月で何曲販売できるだろうか?」と述べている。
MSN Musicが自力でAppleをトップの座から引きずりおろせるかどうかは議論の余地がある。だが、ここでより重要なのは、Appleが現在の地位を維持できるかだ。同社は、合法音楽ダウンロード市場の70%、そして米国のデジタルミュージックプレイヤー市場の約半分を独占していると主張している。
「もちろん、このリードを維持するのがわれわれの仕事だ」(Joswiak)
Joswiakは、Appleがただ状況を静観しているわけではないと付け加える。同社は、iPodの製品ラインに小型バージョンを追加したり、MotorolaやHewlett-Packard(HP)、BMWと提携したりしている。
Appleは来月、ヨーロッパのミュージックストアを現在の数カ国から残りの各国に拡大する計画で、他の地域でもチャンスがあると考えている。
「素晴らしいのは、地球上の誰でも何らかの音楽が好きということだ。発展途上市場も含め、どこの国でも (音楽を販売する)大きなチャンスがある」(Cue)
MSN Musicで購入した曲がiPodで再生できないことに関しては、MicrosoftがAppleを非難している。
Microsoftは自社サイトに、「簡単に再生できなくて申し訳ありません。残念ながらAppleは、iPodのプロプライエタリな音楽フォーマットと他社フォーマットの統合を拒んでいます。既にiPodをお持ちで、この方針に不満をお持ちなら、相互運用性に関するポリシーを変更するようAppleに訴えてください」と書いている。
Microsoftは同サイトの中で、この問題の面倒な回避策を概説している。それは、購入した曲をCDに焼いてiTunesでリッピングすれば、iPod互換フォーマットに楽曲を変換できるという内容だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」