米有名人の間でもウェブログが大流行--タランティーノ監督の偽日記も

Stefanie Olsen (CNET News.com)2004年08月27日 09時58分

 有名人をかたる詐欺師たちは、もう整形外科をしなくても、お望みのスターのようになれる・・・ただし、本人がブログを付けていなければの話だが。

 映画「キル・ビル」(Kill Bill)や「レザボア・ドッグス」(Reservoir Dogs)などを監督したQuentin Tarantinoに憧れるファンの1人が、ウェブ上で自らのパルプフィクションを語っている。このファンはまるでTarantino自身が書いたかのようなウェブログを記述し、写真や星座まで掲載していた。Tarantinoの広報担当者もこの策略にはすっかり感じ入ったようで、「本当に素晴らしい出来映えだ」と述べている。

 「しかしこれは(Tarantinoの)ものではない」と、Tarantinoの広報を担当するBumble Wardは述べている。また、Tarantino自身は忙しすぎてこのブログに気付いていないが、同氏の側ではこのブログを閉鎖させるような行動を取る計画はない、とWardは付け加えた。「このブログが誰かに何らかの被害を与えているとは思えない」(Ward)

 このブログの作者に電子メールでコメントを求めたが応じられなかった。この作者は、Googleが所有するBloggerを利用しており、TarantinoふうのYahooメールアドレスを所有している。

 ハリウッドでは、ブログはアカデミー賞のイベント並みにファッショナブルになっている。Mattelのバービー人形からテレビジャーナリストのAl Rokerまで、誰もがブログを書いており、オンラインで有名人になりすまそうとする人が出てくるのも頷ける。

 ブログとは、1990年末に流行した「ホームページ」を今風にした、頻繁に更新されるページのことで、一般人も有名人も同様に、政治やコミュニティの話から朝ご飯に食べたものまで好きな話を語る--読者がいるかどうかは別にして--フォーラムとなっている。

 以前には、Ranceと名乗る匿名人物のブログについて、実際にはBen Affleckか他の有名俳優が記しているのではないか、という噂が立ったこともあった。

 GoogleやMicrosoftなどの企業は、企業文化を外部の人々に感じてもらうのにブログを利用している。学校の教師の中には、子供の表現力を高めるツールとしてブログを採用している人までいる。

 しかし有名人が次々とブログやウェブ日記を始めていることから、この流行は有名人のナルシシズムに訴えるものがあるのかもしれない。ミュージシャンのMobyBilly Corgan、コラムニストのDave Barry、女優Melanie Griffithなどは皆、半定期的にブログをつけている。

 また、Dallas MavericksのオーナーでBroadcast.com創業者のMark Cubanも、最近ブログをスタートさせている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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