Microsoftが米国時間6日に、ある新しいサイトをひっそりと立ち上げた。ソフトウェア開発者とのコミュニケーション改善を目指して始められたこのサイトには、ブログや会議室などの仕組みやさまざまなコンテンツが用意されている。
「Channel 9」と名付けられたこのサイトは、Microsoftで働くエンジニアや「テクノロジーエバンジェリスト」が始めたもので、彼らは社外の開発者との自由な議論を推進するために、Microsoftができることはまだたくさんあると確信している。ちなみに、サイトの名称は乗務員同士の会話を乗客が聞けるよう、大半の航空会社が用意している音声チャネルにちなんで付けられたという。
「飛行機の乗客にchannel 9が用意されているように、開発者にも独自のコミュニケーションチャネルが必要だと思う。Microsoftのコックピット内の話を聞いたり、現在の状況を把握したり、われわれ側のパイロット役を果たす人間のことを知るためのチャネルが必要なのだ」と、同サイトの生みの親たちは歓迎のメッセージを掲げている。「レドモンドにいるわれわれ5人は、お互いのことを知れば何か学べるのではないか、という突飛なアイデアを思いついた。ぜひ参加してほしい、そしてコックピットのなかを覗いたり、操縦を手伝ったりしてほしい」(同メッセージ)
同サイトには、Microsoftの開発者が、セキュリティから.NETアーキテクチャまでさまざまなテーマについて熟考する様子を収めたビデオやオーディオのクリップ、普通のウェブログやスナップショット満載のモブログ、ソフトウェア開発関連の問題を専用に扱う会議室、コードやアイデアを共有するための「wiki」フォーラムなどが用意されている。
Microsoftの社員のなかには熱心なブロガーも多い。それで問題を起こしてしまった社員も確実に1人は存在する。かなり以前から契約社員として勤務していたMichael Hanscomという人物は、昨年Microsoftの本社にAppleのコンピュータが配送されているところを撮した写真を自分のブログに載せて解雇されてしまった。
礼儀正しく、思慮深く振るまい、また利益目的の行為を控えるというのが、このサイトでのルールだ。「Channel 9は社交の場だ。ここでは、Microsoftと顧客とが誠実で思いやりのある会話を楽しめるようにしたい。これはマーケティングツールでも、PRツールでも、きっかけ作りのツールでもない」と書かれたルールが同サイトには掲げられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス