Microsoftが、音声・動画再生技術のWindows Mediaを売り込むため、Intelの「Intel Inside(インテル入ってる)」に似たブランディングキャンペーンを計画していることを、計画に詳しい情報筋が明らかにした。
情報筋によると、「Plays for sure(確実に再生可能)」と銘打ったキャンペーンで同社はロゴを作成し、MicrosoftのWindows Mediaをサポートする端末に貼付するほか、Windows Mediaフォーマットのファイルを配信するダウンロードサービスに表示していく計画だという。「Windows Media」というブランド名を明確に表示するわけではないが、このロゴが付いたサービスや端末のすべてが相互に互換性を持つことを顧客に保証することが同キャンペーンの目的だという。
同じくこのロゴを表示した他の製品と互換性があることが認定されないと、企業は自社製品で「Plays for sure」マークを使うことができない。計画に詳しい人の中には、同キャンペーンの狙いについて、Windows Mediaをサポートする製品やサービスの幅広さを消費者にアピールし、Apple Computerやソニーなどのように特定のダウンロードサービスで入手した楽曲だけを自社製携帯プレイヤーで再生できるようにする企業との違いを浮き彫りにすることだと述べる人もいる。
あるデジタルメディア企業の幹部は匿名を条件に、「Appleの世界は小さいが、Microsoftの世界は大きいということを同社は示したいのだ」と述べた。
Microsoftの広報担当者はこの件についてコメントを控えている。だが、Network SolutionsのWhoisデータベースを検索したところ、同社が6月に「Playsforsure.com」というドメイン名を登録していたことが明らかになった。
音楽再生プレイヤーのiPodと音楽ダウンロードサービスのiTunes Music StoreでAppleが支配するデジタル音楽市場に食い込もうと考えるMicrosoftは、消費者をターゲットにしたマーケティング活動を開始したばかりだ。
同社は、「Personal Media Center」と呼ばれるWindowsベースのポータブル端末(今秋登場予定)を大々的に宣伝している。Personal Media Centerは、写真やデータを保存できるだけでなく、音楽や動画も再生することができる。Creative LabsやiRiverといった企業も、年末商戦に合わせて端末をリリースするものと見られている。
Microsoftは、AppleのiTunesと対抗するため、MSNブランドのデジタル音楽ストアも構築中だ。デジタル音楽サービス各社の幹部らは、Microsoftが来週のWindows Media 10のリリースに合わせてサービスを提供開始するのではないかと見ている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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