ヤフー(Yahoo! JAPAN)とセブンネット(高取順一社長)は提携し、小売店や不動産会社など主にチラシを販売促進に活用する広告主に対し、4月8日から「Yahoo!デリバー エリア情報」の営業活動を開始したと発表した。価格は1万通で10万円から。
「Yahoo!デリバー」は、「Yahoo! JAPAN ID」の登録情報をベースにした、属性の指定が可能なメール広告商品。現在登録されている「Yahoo! JAPAN ID」約3200万IDのうち、メール広告のパーミッションが得られている約886万ID(2004年2月現在)に向け、ID登録情報の属性を指定して広告メールが配信できる。
今回、新たに開始するサービス「Yahoo!デリバー エリア情報」では、エリア別広告の新たなコミュニケーションツールとして、新聞の折り込み広告と同じように小商圏別にメール広告の配信が可能となった。属性指定は、
――の5属性。年齢については、18歳から64歳まで、1歳ごとの指定ができる。地域については、都道府県もしくは市区町村の指定が可能となっている。
サービス提供にあたっては、セブンネットが独自開発した新聞折り込み配布作成システム「Area Plan(エリアプラン)」でYahoo!デリバー登録者のエリア、年齢、性別情報を同時に検索できるシステムを開発した。
これによって、両社では、エリア別に販促展開を行う広告主に対し、従来の新聞折り込み広告の営業活動に加え、メール広告も連動したメディアミックスの広告展開を提案し、若年層を中心に、折り込み広告では十分に訴求できなかった層に向けた広告商品として、「Yahoo!デリバー エリア情報」を販売していく。
また、セブンネットは同商品の付属サービスとして、モバイル端末と連動したクーポン発行サービスや、実際のチラシをデジタル化してパソコン上で縮小、拡大をしながら閲覧可能なメール広告サービスも提供する。今後、両社は広告主のニーズ調査を行いながら、より小さな商圏エリア単位でのサービスを検討していく考え。
一方、Yahoo! JAPANでは、エリアマーケティングで実績のあるセブンネットと共同で「Yahoo!デリバー エリア情報」を提供することで、地域の小売店やサービス業、不動産会社、自動車販売会社など、新規広告主層の拡大を図るとともに、Yahoo!JAPANの利用者に向けて、地域や生活に密着した折り込みチラシ情報を提供し、広告主とインタ-ネット利用者双方の顧客満足度向上を図っていく方針。
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