「IMにお金を出しますか?」:米ヤフーがアンケート実施

 米Yahooは、インスタントメッセージ(IM)アプリケーションの有料サービスへの需要を調べるため、アンケートを実施した。同社が、他社サービスとの互換性を備えた有料IMサービスを検討中であることが伺える。

 「次のことを仮定します。Yahoo では、Yahoo Messengerを使って、AOLやMSN、ICQといった他のインスタントメッセージサービスのユーザーと通信できる新サービスの開始を検討中です。現在無料のMessenger機能にこうした追加機能を追加したサービスが、適切な料金で提供されることになるでしょう」とアンケートには記されている。

 Yahooは、調査内容についてのコメントは拒否している。しかし同社は以前にも、有料のコンテンツやサービスの開始前に同様のアンケートを実施し、どの程度のユーザーが料金を支払う意志があるか調べている。

 たとえば2002年3月には、ユーザーが有料のオーディオ・ビデオ作品を利用するかどうかについて、調査を実施した。この有料サービスは調査から1年後に実現された。

 Yahooは、消費者が互換性のあるYahooインスタントメッセンジャーに料金を払うかどうか見極めるだけでなく、America Onlineにシステムへのアクセス権を求める交渉を行なう必要がある。

 Microsoftは1999年、同社のIMアプリケーションで、MicrosoftユーザーがAOLユーザーと通信できるバージョンをリリースしたところ、AOLがMicrosoftのIMメッセージを遮断するという形で抵抗し、両社の猛烈な争いに発展してしまった。

 AOLは、Yahooと何らかの互換性契約の交渉を行なったかどうかについて、発言を拒否している。しかしAOLは、同社がシステム公開に積極的であることの事例として、最近Reutersと結んだ互換性契約を挙げた。

 「我々は、2つのプロトコルが互いに通信するための橋渡しをした。ユーザーのプライバシーやセキュリティ、ネットワークのパフォーマンスが守られる形であれば、我々は他のIMコミュニティがAIMに接続するのを支持する」とAOLの関係者は述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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