独禁法違反でウェブラジオ局のグループに訴えられた米RIAA

 小さなウェブラジオ局のつくるグループが米国時間27日、米国レコード協会(RIAA)が独占禁止法に違反しているとして、同協会を相手取った訴訟を起した。このグループでは、RIAAが独立系の音楽ラジオ局を廃業に追い込もうとしていると主張している。

 Webcaster Allianceは、米国議会がインターネットラジオ局向けの楽曲使用料を批准して以来、RIAAを訴えると何カ月間も言い続けてきていた。批准時には、この料金では廃業に追い込まれてしまうと、多くの小規模なラジオ局が抗議していた。批准された現在の使用料は、別にWebcasterを代表しているわけではない一部の局とRIAAとの間で決められたもので、これは競争相手の排除を狙ったものだと、同団体のメンバーは説明している。

 楽曲使用料をめぐる問題は、ここ何年もの間、大きな議論を巻き起こしてきている。米国議会は1998年に、従来のラジオ局では例を見ない、新しい使用料制度の設定につながった新たな著作権使用規則を承認した。この規則の下で、インターネットラジオ局は楽曲を放送した場合、レコード会社やアーティストに料金を支払うことになった。しかし、議会が金額を特定しなかったため、何年にも及ぶ戦いの火ぶたが切られることになった。

 ようやく2002年6月になって、米国議会図書館が、1曲につき0.07セントという料金を設定し、これが1998年にさかのぼって課金されると発表。規模の小さなラジオ局は、その料金設定では事業からの撤退を余儀なくされるとして異を唱えた。そこで議会が介入し、何度か検討を重ねたうえで、小規模ラジオ局の保護を目的とした法案を通過させていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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