米グーグル、ブラウザ用ツールバーの新バージョンをリリース

 米Googleは、ウェブブラウザ用Googleツールバーの新バージョンをまもなくリリースする。新バージョンでは、ポップアップ広告を遮断したり、ユーザーがウェブサーフィンをしながら簡単に自分のブログ(blog)をアップデートできるのが特徴だ。

 Googleは2月に、ブログサイトBloggerを構築したPyra Networksを買収したが、27日夜(米国時間)正式発表予定のGoogle Toolbar 2.0は、その買収による獲得技術を統合した、初めての一般向けソフトウェアとなる。

 Googleツールバーは、ウェブブラウザの上部に帯状に表示される、一連の機能ボタンだ。ユーザーはGoogleのホームページを直接開かなくても、ツールバーから検索などの機能にアクセスすることができる。

 Google Toolbar 2.0には、ポップアップ広告を遮断するPopup Blockerや、ユーザーのコンピュータにローカルに保存された情報をもとにウェブの入力フォームを自動入力するAutoFillなどの新機能が追加された。

 またユーザーが、今見ているウェブサイトについてのコメントを、すぐに自分のブログに投稿できるBlogThisという新機能もある。ブログ作者は、ウェブページとブログツールを行き来してカットアンドペーストしなくても、ツールバーのBlogThisボタンをクリックするだけで自動的に、自分のブログにリンクとハイライト表示されたテキストを挿入できる仕組みだ。ブログとは、人々が自分のプライベートや仕事での生活を、言葉やリンク、写真などを通じて他の人々と共有する、ウェブ日記のこと。

 検索エンジン業界での出来事を追跡しているサイト、SearchEngineWatch.comの副編集者Chris ShermanはGoogleのToolbar 2.0について、検索エンジンの最近の傾向に逆行していると述べている。ほとんどの検索エンジンは、機能を簡素化して検索そのものに重点を置き直す方向に向かっているが、Googleは違う、とShermanは指摘。「Googleが追加した機能のほとんどは、検索とは全く関係ない」と言いつつも、その機能の多く、とりわけポップアップ広告遮断機能は気に入っていると話した。

 Googleでは、こうした機能が、ウェブの情報の整理という同社の目標に沿ったものだと説明している。Toolbar 2.0プロジェクトの主任開発者Tom Nielsenによると、開発チームは追加する新機能の決定前に、彼が「内省」作業と呼ぶものをたくさん行なったという。内省作業では開発者が、人々がダウンロードサイトではどんな機能を求めているか、どのような行為がウェブブラウジングを向上させるのかを検討した。また、Nielsenは新たについたBlogThisボタンに興奮を隠せない。「ブログを知らない人たちがたくさんいる。そこで、みんなにブログを紹介したらいいだろうと思ったのだ」(Nielsen)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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