米Microsoftが、最新のMSN Messenger の試用を呼びかけている。
Microsoftによると、次期インスタントメッセージ(IM)ソフトウェア、 MSN Messenger Ver. 6の公開ベータ版(テスト版)が、米国時間18日から Microsoft のWebサイトでダウンロードできるようになっている。
今までMSN Messenger 6は、限られたベータ版テスターにしか手に入らなかった。 それにも係わらず、Microsoftの社内メモによると、ダウンロード数は、先週の時点で200万に達したとのことだ。
今回公開された最新版では、チャットウィンドウを個性的なものにするため、ビデオ画像やデジタル写真、絵文字アイコンなどのマルチメディア機能が使えるようになっている。また、他のメンバーと対話型のゲームをすることも可能で、さらに壁紙デザインを選んで、ツールの外観を変更することもできる。
インスタントメッセージ用ソフトは、Microsoftの戦略のなかでも、重要度の高い優先事項となっている。同社では、MSN Messengerを継続して改良するのに加え、さらにIMを職場に定着させる大きな計画を練っている。今年夏の後半には、Office Real Time Communications (RTC) Server 2003をリリースする予定だが、これは企業の技術管理部門がメッセージのやりとりをモニターでき、またハッカーの侵入を防ぐ機能を持つものとなる。
インスタントメッセージは、現在インターネットで最も人気のあるアプリケーションの1つとなっている。同市場のリーダーであるAmerica Onlineや、Yahooなど、MSNの競合会社でも、無料でダウンロードして使える製品を提供している。しかし、3社の製品ともそれぞれ独自の仕様で、相互にメッセージをやりとりすることはできない。
先月、MicrosoftがAOLに対して、独占禁止法違反を巡る訴訟に関する和解金7億5000万ドルを支払う合意を結んだ際に、両社はその一環として各々のインスタントメッセージ製品に互換性を持たせるための協議を進めることを決めた。しかし、両社の幹部たちが、相互運用の実現に向けた計画の概略をまだ何も説明していないため、業界アナリストや関係者たちは、この合意の実現に懐疑的である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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