Googleは米国時間10月23日、「Google Custom Search Engine」を発表した。ウェブサイトやブログを運営する人は、このサービスを利用して、検索結果にオンラインコミュニティの情報を組み込んだり、コンテキスト広告を表示したりするなど、検索結果をカスタマイズすることが可能になる。
また、この検索エンジンのカスタマイズ機能を利用すると、検索機能を個々のサイトの外観に合うようにデザインすることもできる。
このエンジンは、キーワードや、検索インデックスに組み込みたいサイトを選択することで容易にカスタマイズできるようになっている。ユーザーはピックアップしたサイトのみを検索対象にしたり、あるいはこれらのサイトを優先的に検索したりするなどの設定を施すことができる。逆に、ピックアップしたサイトを検索の対象から外すことも可能だ。
ユーザーは、必要な情報を入力した後に提示されるコードを利用して、Google Custom Search Engineをみずからのサイトにホスティングする。現在、サイト運営者はGoogleの検索ボックスを自身のサイトに表示することはできるが、検索結果そのものはGoogle.comから提供されている。
また検索結果は、Googleが標準的に利用する白地に青色のテキストの代わりに、それぞれのサイトにあった色合いで表示させることができる。たとえばLos Angeles Lakersのブログサイトであれば、紫色や金色を用いた検索結果を提示することが可能だ。
ほかにもさまざまな機能が用意されているが、これらを利用するには多少の時間を要する。Google Custom Search EngineではAdSenseの利用顧客が、カスタマイズした検索結果とAdSense広告を組み合わせて表示し、広告収入をGoogleと分配することができる。
また、検索インデックスへの登録サイトを迅速に追加したり、削除したりするためのGoogle Markerと称するツールも用意されている。Google Markerツールの利用権限は、サイト運営者のみに限定したり、招待を受けた複数の人や、コミュニティ全体、サイト閲覧者全員に割り当てたりすることができる。
Yahooもユーザーが検索インデックスをカスタマイズできる「Yahoo Search Builder」というサービスを提供している。
Googleでは今後数週間をかけてGoogle Custom Search Engineを国際展開するとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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