米ブログメディアの草分けGawker Mediaの従業員、ユーチューブで著作権侵害か - (page 2)

 YouTubeは2月8日夕方に声明で、ユーザー規約では著作権で保護されたコンテンツの投稿を禁じていると述べている。

 YouTubeの広報担当は「われわれはサイト上のコンテンツをコントロールしていない」と述べる。「ビデオやコメント、レーティングを含め、YouTubeにコンテンツを投稿しているのはユーザーだ。われわれはコミュニティガイドラインやサイトでの掲示を通して、ビデオを投稿する際は著作権者の許可を得るようにユーザーに訴えかけている」と述べている。

 同広報担当は「われわれは著作権の問題を真剣に受け止めている」と述べ、「YouTubeでは違法なコンテンツのアップロードを禁じており、著作権所有者に協力して、違法なコンテンツを特定し、即座に削除している」と付け加えている。

 メディア分野の弁護士たちはbelowtheradarによる投稿が、著作権法に抵触している可能性が非常に高いと述べている。過去には、類似した別のケースにおいて、弁護士らが、問題となっているコンテンツが著作物の公正使用(フェアユース)にあたると主張してきた。米国の著作権法の下では、(場合により)著作権者に無断で著作物を利用することができる。

 米国著作権法107条に定められたフェアユース条項では、著作権者の許可がなくても、「批評、解説、ニュース報道、教育、研究、調査」の目的で著作物を使用してもよいことになっている。

 しかし、ロサンゼルスに拠点を置く法律事務所Mitchell Silberberg & Knuppのパートナーを務めるエンターテインメント分野の弁護士Russell Frackman氏は、今回のケースにはフェアユースの条項は当てはまらないと述べる。Frackman氏は、広告主がテレビ番組を投稿することがフェアユースであると主張しても、認められないだろうと述べる。

 「問題となっているコンテンツの利用目的は、完全にエンターテインメントだ」とFrackman氏は述べる。「コンテンツがどのような目的で利用されているのかは、慎重に見なければならない。著作権者も広告枠を販売する可能性があり、こうした利用が影響を及ぼすこともある」(Frackman氏)

 Gawker MediaはGawker.com、Fleshbot、Gizmodo、Valleywagなどを含む14のブログを運営している。同社はFinancial Timesの記者を務めていたNick Denton氏によって創設された。

 10月23日以来、belowtheradarが投稿した60件のビデオのうち、51件にGawkerやGawker Mediaに関連した広告が挿入されていた。これらのコンテンツは大手のメディアにあったものと思われる。残り9件は、広告が挿入されていないか、コンテンツ作成者が明らかになっていないものである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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