Microsoftは米国時間5月24日、2つのオープンソースプロジェクトを発表した。電子メールおよびカレンダープログラムである「Outlook」そのものがなくても、開発者がOutlookのデータを参照できるようにするプロジェクトである。
1つは、Outlookが個人用ファイルを保存するために使用する「.pst」ファイルを読むためのソフトウェア開発キット(SDK)で、もう1つは、「.pst」ファイルの内部データ構造を表示するためのグラフィカルツールである。
Microsoftは相互運用性に関する同社ウェブサイトにおいて、「技術文書とツールの組み合わせにより、「.pst」ファイルに保存されたデータとの相互運用性が向上する。Microsoft Outlookが生成するデジタル形式で保存し共有されたデータへのアクセスの拡大と、データのポータビリティの向上を求める顧客の要求が反映されている」と述べた。
両ツールは、CodePlexサイトで「Apache 2.0」ライセンスの下に公開されている。
今回の動きは、Outlookの.pstファイル形式を公開するという2009年10月のMicrosoftの発表に基づくものである。その技術文書自体は2010年2月に公開された。Microsoftは、24日にリリースされた新しいグラフィカルツールにより、技術文書をより深く理解できるようになるだろうと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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