柏市は2月15日、情報通信技術(ICT)を活用した実証実験を3月19日までの約1カ月間実施すると発表した。野村総合研究所、日立製作所、パナソニックシステムソリューションズジャパンなどとともに「ユビキタス・モビリティシステム」と「女性の出産・育児・就業支援システム」の2つを行う。
ユビキタス・モビリティシステムは、インターネット、GPS携帯電話、キオスク端末、ICタグなどを活用し、総合交通ナビゲーションサービスを提供するというもの。国際学術都市である柏の葉地域では、外国人の住民や来訪も多いため、サービスの多言語化や利便性の向上が課題となっていた。
そこで、柏の葉地域の施設や団体のウェブページから情報を抽出し、イベントやトピックスなどを自動収集し集約する地域ポータルサイト「柏の葉地域情報ナビ」を日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で提供。さらに、GPS機能付き携帯電話の現在地情報から最適な経路を検索できる「経路探索・予約サービス」、SuicaやPASMOなどを使ったレンタル自転車サービス「スマートサイクルサービス」を提供する。
女性の出産・育児・就業支援システムは、総人口が増加している一方で合計特殊出生率は全国平均を下回っているという柏市の課題を解決するためのもの。
子育てに関する情報交換などができる地域ポータルサイト「かしわ あいあい広場」、子供の送迎や預かりをネットを使って市民の子育てサポーターに依頼できる「送迎・あずかり支援サービス」、小型情報端末「Chumby(チャンビー)」を使って子どもとメッセージをやりとりできる「デジタル連絡帳・伝言板サービス」、ICタグを使って子どもの登下校状況を携帯電話などに知らせる「子どもの見守りサービス」の4つを提供する。いずれも柏市北部地域に居住、勤務する女性およびその家族などを対象としている。
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