Appleが著作権侵害でPsystarを訴えていた件で、米裁判所はAppleに有利な判決を先頃下していたが、両社は新たな和解に達したとComputerworldなどが報じた。
現段階では詳細はそれほど明らかになっておらず、Appleもまだそれが事実であることを認めていない。しかし、Psystarは米国時間11月30日に提出した申し立ての中で、両社が部分的な和解に達したと主張した。
「Psystarは、Appleの著作権侵害の訴えに関して一定額の法定損害賠償金を支払うことに合意した。ただし、本案件に関する全ての上訴が決着するまで、Appleが損害賠償金を回収しないことが条件となっている」とPsystarがサンフランシスコの米連邦裁判所に提出した申し立てには書かれていた。「さらに、Appleは商標やトレードドレス、州法に関する同社の全ての訴えを自主的に取り下げることにも同意した。この部分的和解によって、裁判を行う必要がなくなり、この裁判所で裁かれる問題は、Appleの著作権侵害の訴えに関する恒久的差し止め命令だけになる」(Psystarの申し立て)
さらに、Psystarはあらゆる差し止め命令について、抜け道を探しているようである。Appleは「Leopard」だけでなく、今回の訴訟開始後でリリースされた「Snow Leopard」についても、Psystarがクローンを販売することを禁止するよう求めていた。しかし、Psystarは裁判所に提出した書類の中で、同社販売のクローン上にSnow Leopardのインストールを可能にする同社ユーティリティ「Rebel EFI」について、販売は認められるべきであると主張し、法的な負担を免れてようとしている。
さらに、Psystarの申し立てでは、12月1日により詳細な申し立てをWilliam Alsup判事に提出することも示されていた。
AppleのPsystarに対する訴訟は、 Psystarが「OS X」をインストールした「Mac」クローンの販売を開始したことを受けて、2008年7月に始まった。Appleは、同社のエンドユーザーライセンスはユーザーがApple製コンピュータにのみApple製OSをインストールすることを認めている、と主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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