IDC Japanは8月19日、2009年第2四半期(4月〜6月)における国内クライアントPCの市場実績値を発表した。富士通がNECを抜いて首位に躍り出ている。
2009年第1四半期に1位であったNECは今回2位となり、以下デル、東芝、日本HPの順となっている。ただ、出荷台数を前年同期と比べてみると上位3社が台数を落としている一方、東芝が低価格PCの出荷好調で23.6%増となり、シェアを10.6%から11.2%へと伸ばしている。
2009年第2四半期の国内クライアントPC出荷台数全体(x86サーバを除く)は、前年同期比5.5%減の322万台となった。ビジネス市場は前期に続き厳しい状況であるが、家庭市場はポータブルPCの出荷台数が持ち直し、同16.7%増となっている。
家庭市場の出荷台数は、デスクトップPCが44万台(前年同期比14.4%減)、ポータブルPCが127万台(同33.4%増)の合計171万台。低価格PCの出荷台数は前期から4万台増えて43万台に達した。一方、ビジネス市場の出荷台数は引き続き金融危機の影響を受けて151万台(同22.2%減)と落ち込んでいる。
IDC Japanは2009年第3四半期の見通しとして、2008年第3四半期から活性化した低価格PCが一巡し、家庭市場の成長率は鈍化する方向にあるとしている。ビジネス市場は、政府の補正予算を受けて教員用PCの導入が始まるが、その他の企業の需要に関しては金融危機による先行き不透明感が続くため、買い替えを控える傾向はまだ続くと見ている。
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