噂は本当だった:Intelの次世代グラフィックチップである「Larrabee」では、同社が誇るPentiumチップをベースとするプロセッシングコアが用いられる。
2009年もしくは2010年の発売が予定されているLarrabeeは、現在NVIDIAとAMD(のATI部門)が支配している市場をターゲットに据えた、メニイコアプロセッサ型のハイエンドなグラフィックチップである。
LarrabeeがPentiumベースになるという理由を挙げよう。まず1つ目は、Custom PCというウェブサイトで引用されているドイツ語で書かれたHeiseの記事である。同ウェブサイトに用意されているHeiseの記事を翻訳するためのBabel Fishへのリンクをクリックすると、IntelのシニアバイスプレジデントであるPat Gelsinger氏がLarrabeeとPentiumについて論じている内容を読むことができる。
Intelはこの記事の内容について認めることを拒否しているが、Larrabeeについての正確なデータを保有しているある情報筋によると、Heiseの記事は真実であるという。
この情報筋によると、LarrabeeのコアにはPentiumの「P54C」との「基本的な共通点」があるという。なお、P54Cは1994年に発表されたチップである。
また、技術系ウェブサイトであるArs Technicaも、LarrabeeはPentiumのP54Cコアをベースにしていると伝えている。
Larrabeeにはこういった小さなコア(Intelはミニコアと呼んでいる)がいくつ搭載されることになるのだろうか?Heiseは、Larrabeeに32個のプロセッシングコアが搭載されると伝えている。
Intelは、情報を秘密にしておくためだろうが、こういった記事に疑念を投げかけてきている。同社は米国時間7月8日に、Heiseの「記事には、Pat(Gelsinger)が何かを認めたとは書かれていない。コアの数も、コアのタイプについてもだ。Babel Fishの翻訳は誤解を招くおそれがある」と述べている。
IntelはLarrabeeの詳細を、8月にロサンゼルスで開催される「SIGGRAPH」など、今後開催されるカンファレンスで提供していくものと思われる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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