日立GST、CPP-GMR方式ハードディスク用新型磁気ヘッドの基本技術を開発 - (page 2)

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、福岡洋一2007年10月15日 20時34分

 言い方を変えると、現行のドライブヘッドでは読み取り可能なトラック幅が70ナノメートルとなっているが、CPP-GMR方式ならばトラック幅が50ナノメートル以下でも読み取りが可能になる。読み取りトラック幅50ナノメートルの製品は2009年に、30ナノメートルの製品は2011年に実用化の見込みだ。

 TMR方式以前に使用されていた従来型のGMR方式ヘッドでは、電流が膜面に対して水平に流れていた。

 Best氏は、「ある意味では、GMRが形を変えてカムバックしたとも言える」と述べている。

 1988年に巨大磁気抵抗効果をそれぞれ独立に発見したフランスのAlbert Fert氏とドイツのPeter Gruenberg氏は、この功績によってこのほど、2007年のノーベル物理学賞を受賞した。

 CPP-GMR方式のヘッドを搭載した最初のHDD製品は、2009年ないし2010年に発売される可能性が高い。

 今回の成果は、10月15日から17日まで東京で開催される「第8回垂直磁気記録国際会議」で発表される予定だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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