日本でオープンソースソフトウェア(OSS)を普及・発展させていくにはどんな課題があるのか――。その答えはさまざまかもしれないが、多くの関係者が口を揃えて課題とするのが、開発者の育成である。
OSSを普及・発展させていく開発者を育成することを目的に、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)では、優れたOSS開発者や普及に寄与した貢献者を表彰するために、2005年から「日本OSS貢献者賞」を実施している。同賞は、影響力のある開発プロジェクトを創造・運営した開発者、グローバルのプロジェクトで活躍する開発者、OSSの普及に貢献した開発者に対して贈られるものだ。
2007年で3回目となる同賞は、自薦・他薦を問わずに広く一般から候補者を受け付け、推薦内容を基に審査委員会(委員長・相磯秀夫氏)による審査を経て、決定される。推薦は、8月10日から受け付けを開始しており、9月10日が締め切りとなっている(詳細はIPAウェブサイトに記載されている)。
対象となるのは、OSS開発分野とOSS普及促進分野の2つ。OSS開発分野では、世界や日本のOSSプロジェクトで中心的な役割を果たしている開発者を対象としている。OSSプロジェクトは、開発基盤やOS・ミドルウェア、アプリケーション、デスクトップ、サーバ、組み込み分野など幅広い分野となっている。
OSS普及促進分野では、OSSの普及・発展に貢献した人物、OSSのコミュニティーや市場に影響を与えた人物を対象にしている。コミュニティーの形成やOSSの認知、ドキュメンテーション、人材育成、標準化に携わった人物も対象となっている。
OSS貢献者賞の過去の受賞者は以下の通りとなっている。
2005年度
2006年度
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