Intelは、2007年の投入を予定していたクアドコアプロセッサを2006年内にも発表する。同社最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏が米国時間7月19日に明らかにした。この動きはライバルのAdvanced Micro Devices(AMD)先制に向けた新たな一撃となる。
「初めてのクアドコアプロセッサのリリースを、デスクトップとサーバの両方で、2007年前半から2006年第4四半期に前倒しすることを顧客に伝えた」とOtellini氏は述べた。Intelのクアドコア「Xeon」サーバプロセッサの開発コード名は「Clovetown」で、デスクトッププロセッサは「Kentsfield」と呼ばれている。
Intelは第2四半期の業績こそ好ましくなかったが、失ったマーケットシェアを奪回しようと戦っている。IntelとAMDは現在、ともにデュアルコアチップを提供しており、マルチコアプロセッサの市場投入で激しく争っている。デュアルコアチップとは、単一のシリコン片上に演算処理エンジンを2基搭載したチップのこと。
コアを複数持つチップは、複数の処理を同時に行うことができる。だが、ほとんどのサーバソフトウェアが複数のコアを利用できる一方で、デスクトップコンピュータ向けソフトウェアの多くはマルチコアチップ設計をサポートしていない。
Intelのクアドコアチップは、実際は2基のデュアルコアチップを含むパッケージで構成されており、各パッケージが1つのプロセッサソケットに装着される。2007年半ばにクアドコアプロセッサを発表予定のAMDは、より精巧な設計となり、全部のコアが同一のシリコン片上にのることになる。
Intelはつい先日も、リリース計画を前倒ししたところだ。デュアルプロセッサ対応サーバ向けXeonプロセッサ「Woodcrest(開発コード名)」は、当初第4四半期だった予定が第2四半期に前倒しして発表された。また4プロセッサ対応サーバ向けの「Tulsa(開発コード名)」も予定より早くリリースされる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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