米サンフランシスコ発--化学大手の3Mは「Vikuiti Dual Brightness Enhancement Film D400(DBEF D400)」という新しい輝度上昇フィルムを開発した。LCD(液晶ディスプレイ)テレビメーカーがこれを採用すれば、世界の石油3300万バレル分を節約できるという。
当地で開催されている「Society for Information Display(SID)」で米国時間6月7日、3MのLCD TV担当事業マネージャーDave Iverson氏は、DBEF D400はLCDテレビの明るさや画質を損なうことなく消費電力を20〜30%節約できると説明した。
Iversonによると、1台のTVを1日4時間オンにしたときの1年間の総消費電力は、DBEF D400を採用したLCD TVの場合、標準的なLCDテレビよりも36.5kWh少ないという。これは、5年間で182.5kWhの節約になる。
テレビメーカーはテレビ内で利用するLED電球の数を減らせるので、DBEF D400の追加はコスト増にはならないと、Iverson氏は主張する。DBEF D400のコストは、電球やその他の部品の数を削減することで相殺できるのだという。
Iverson氏は、新フィルムを搭載したテレビが市場に出回る時期について言及しなかったものの、その日は遠くないと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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