新たに発表された調査レポートによると、第3四半期には2万5000ドル未満で販売される低価格サーバの需要が堅調だったことから、Microsoft WindowsがサーバOS市場で初めてトップに立ったという。
IDCが米国時間23日に公表したレポートによると、第3四半期も相変わらず低価格サーバが全世界のサーバ市場を牽引したという。同市場はこの1年で8.1%増加し、125億ドルの規模に達している。同四半期には、引き続き低価格サーバへのシフトが目立った。これらのサーバは性能と柔軟性を向上させるためにクラスタ化されることが多い。この犠牲となった高価なエンタープライズサーバは、第3四半期に売上を減らしたとIDCは説明している。
価格2万5000ドル未満のボリュームサーバの売上は、昨年比でおよそ15%増加した。また、ミッドレンジサーバは4四半期連続でエンタープライズサーバからマーケットシェアを奪い、およそ4%の増加となった。一方、50万ドル以上の価格で販売されるエンタープライズサーバは1.2%の低下となった。
同四半期におけるWindowsサーバの売上は、一気に約18%増加して46億ドルに達した。IDCのレポートによると、MicrosoftのサーバOSが首位に立ったのは今回が初めてだという。IDCは、Windowの採用が増えた理由について、顧客が「スケーラブルな作業負荷とプロジェクトの集約に賛同」したためと説明している。
IDCによると、Linuxサーバの売上は同四半期に34%と大幅に増加したが、成長率は前四半期を下回った一方、全体のおよそ32%を占めるUNIXの売上高は、同四半期におよそ0.5%減少して39億ドルとなったという。
ハードウェアベンダー各社のなかでは、IBMが売上高でサーバ市場の32%を獲得し、首位を守った。また、その後にはHewlett-Packard(HP)(およそ28%)、Dell(10.5%)、Sun Microsystems(8.7%)が続いている。サーバ市場の主要ベンダーとしての地位を取り戻すべく奮闘してきたSunは、第3位の座を巡ってDellと数四半期の間接戦を演じてきたが、同四半期は第4位に順位を落としてしまった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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